美容室でおすすめされる「サロン専売シャンプー」と、ドラッグストアやスーパーで手軽に購入できる「市販シャンプー」。
どちらも髪を洗うものですが、価格や成分、仕上がりの違いに悩む人は少なくありません。
「高いサロンシャンプーは本当に効果があるの?」「市販のもので十分じゃない?」と感じる人のために、今回は成分・仕上がり・香り・価格といった観点から徹底比較。
さらに口コミや体験談も交えて、あなたに合うシャンプーの選び方を紹介します。
サロンシャンプーと市販シャンプーの違いとは

シャンプーとひとことで言っても、「サロン専売」と「市販品」では中身がまったく違います。
見た目や香りは似ていても、成分や洗い上がりの質感には大きな差があるんです。
どちらが良い・悪いではなく、自分の髪の状態やライフスタイルに合わせて選ぶことが大切。
まずはそれぞれの特徴をしっかり理解して、自分にぴったりのシャンプーを見つけましょう。
成分の違い
サロンシャンプーはアミノ酸系・ベタイン系といった低刺激の洗浄成分をベースに、補修・保湿成分をしっかり配合しています。
ダメージ毛やカラー毛を考慮した設計で、髪を守りながら洗えるのが特徴です。
一方、市販シャンプーは高級アルコール系など洗浄力の強い成分が多く、皮脂や汚れをしっかり落とせます。
健康毛の人には向いていますが、ダメージが強い髪には乾燥やパサつきにつながることも。
仕上がりの違い
サロンシャンプーは、洗い上がりがしっとりまとまりやすく、指通りもなめらか。
ダメージを補修しながら髪内部の水分バランスを整えるので、ドライヤー後のパサつきが少なく、自然なツヤが出やすいのが特徴です。
特にカラーやパーマを繰り返している髪ほど、サロンシャンプーの仕上がりの良さを実感しやすいでしょう。
使い続けることで「美容室でトリートメントした後みたいな状態」が長持ちし、扱いやすい髪質へと変化していきます。
一方、市販シャンプーは軽やかな洗い上がりで、髪にふんわりとしたボリューム感を出しやすいのが魅力。
さっぱり感を重視しているものが多く、根元のべたつきや頭皮のにおいを抑えたい人に向いています。
ただし、ダメージ毛や乾燥しやすい髪では、使用を続けるうちに毛先がパサつきやすくなることもあるため、保湿系トリートメントとの併用がおすすめです。
つまり――
- しっとりまとまり重視ならサロンシャンプー
- 軽さと爽快感を求めるなら市販シャンプー
仕上がりの方向性がまったく異なるため、自分の髪質やなりたいスタイルに合わせて選ぶことが大切です。
香りや使用感の違い
香りと使用感は、サロンシャンプーと市販シャンプーの印象を大きく分けるポイントのひとつです。
サロンシャンプーは、香りが控えめで上品、そして持続性が高い傾向があります。
“洗っている間の香り”よりも、“乾いたあとにふわっと残る香り”を意識して作られており、落ち着いた高級感があります。
香水のようにトップ・ミドル・ラストで変化するタイプもあり、バスルーム全体がリラックス空間に変わるような感覚です。
使用感としては泡がきめ細かく、摩擦を抑えて髪を包み込むように洗えるため、洗いながら「ケアしてる」感覚を味わえます。
一方、市販シャンプーは香りの種類がとにかく豊富。
フルーティ系、フローラル系、柑橘系、サボン系などバリエーションが多く、好みや気分で選びやすいのが魅力です。
洗っている最中に香りがしっかり広がるタイプが多く、バスタイムの気分を上げたい人にはぴったり。
泡立ちが良く、さっぱり感を得やすいため、手軽で爽快な洗い心地を求める人に人気です。
つまり――
- 癒しと上品さを求めるならサロンシャンプー
- 気分で香りを楽しみたいなら市販シャンプー
どちらを選んでも「自分が心地いい」と感じられる香りや使用感を基準にすれば、毎日のケアがもっと楽しくなります。
価格とコスパの違い
価格帯の違いは、サロンシャンプーと市販シャンプーを比較するうえで最もわかりやすいポイントかもしれません。
サロンシャンプーは1本あたり2,000円〜5,000円前後と高価ですが、そのぶん内容成分が濃密で、補修・保湿効果が長く続くように設計されています。
少量でも泡立ちが良く、1回の使用量が少なく済むため、見た目の価格差ほどランニングコストは大きくありません。
また「髪が整うことでトリートメントや美容室の頻度が減る」と考えると、長期的にはコスパが良いという見方もできます。
サロンシャンプーは“高いけれど結果が出る投資型アイテム”といえるでしょう。
一方、市販シャンプーは500〜1,500円程度と手に取りやすく、詰め替え用も豊富。
家族で共有しやすく、香りやブランドを気軽に変えられるのも大きな魅力です。
ただし、洗浄力が強めのものを毎日使い続けると、髪や頭皮の乾燥が進み、後々ケア用品にコストがかかることも。
**短期的なコスパは◎、長期的なケアコスパは△**というイメージです。
つまり――
- 長く使うほど髪にリターンがあるのはサロンシャンプー
- 気軽に香りや仕上がりを楽しめるのは市販シャンプー
「コスパ=価格の安さ」ではなく、「自分の髪にどれだけ価値を感じるか」で選ぶと、満足度の高い買い物になります
メリット・デメリットを比較

どちらのタイプにもメリットとデメリットがあります。
高品質なサロンシャンプーでも、すべての人に合うとは限りませんし、市販シャンプーにも進化した良品が増えています。
「高ければ良い」でも「安いから悪い」でもないのがシャンプー選びの難しさ。
ここでは、それぞれの長所と短所をわかりやすく整理してみましょう。
h3 サロンシャンプーのメリット・デメリット
サロンシャンプーは、美容師さんが実際にサロンで使うことを前提に作られているだけあって、髪への優しさや仕上がりの美しさが格別です。
ただし、その分価格や手間のハードルもあるため、「誰にでもおすすめ」とは言い切れません。
ここでは、実際に使ううえで感じやすいメリットとデメリットをまとめてみました。
メリット
- 成分が高品質で、ダメージ補修や保湿効果が高い
- 髪質に合わせて選べる種類が豊富
- 使い続けることで髪がしっとりまとまり、ツヤが出る
- 美容室帰りのような仕上がりを自宅で再現できる
- カラーやパーマの持ちが良くなることも多い
デメリット
- 市販品に比べて価格が高め
- 購入場所が限られており、手軽さは少ない
- 使用量を誤ると仕上がりが重く感じることもある
- 自分の髪質に合わないと効果を実感しづらい
- 継続して使うにはコストがネックになる場合も
市販シャンプーのメリット・デメリット
市販シャンプーは、どこのドラッグストアやスーパーでも気軽に購入できるのが大きな魅力。
最近では成分や仕上がりにこだわった高品質タイプも増え、日常使いでも十分満足できる商品が増えています。
一方で、コストを抑えるために洗浄力が強めの傾向があり、髪質によってはパサつきやきしみを感じることも。
ここでは、そんな市販シャンプーのメリットとデメリットを整理してみました。
メリット
- 価格が手ごろで、続けやすい
- ドラッグストアやネットで手軽に購入できる
- 香りやパッケージの種類が豊富で選ぶ楽しみがある
- 最近は補修・保湿成分を配合した高機能タイプも多い
- 家族で共有しやすく、ストックが切れてもすぐ買い足せる
デメリット
- 洗浄力が強めで、カラーやパーマの持ちが悪くなりやすい
- 髪質に合わないとパサつきやきしみの原因になる
- シリコンや香料などが多く含まれる場合がある
- 成分の質に差があり、「良い香り重視」で選ぶと仕上がりに不満が出ることも
- 本格的なダメージ補修力はサロンシャンプーに劣る
項目 | サロンシャンプー | 市販シャンプー |
---|---|---|
成分 | ダメージ補修・保湿成分が豊富 | 洗浄力重視でシンプル |
仕上がり | ツヤ・まとまり◎ | 泡立ち・スッキリ感◎ |
香り | 上品で持続性あり | 種類豊富で選びやすい |
価格帯 | 2,000〜5,000円 | 500〜1,500円 |
向いている人 | ダメージ毛・カラー毛 | 健康毛・コスパ重視 |
どっちを選ぶ?タイプ別おすすめ

サロンシャンプーと市販シャンプー、どちらにも魅力があるからこそ迷いますよね。
髪の悩みやお手入れの頻度、求める仕上がりによって“正解”は人それぞれ。
ここでは、ライフスタイル別におすすめのタイプを紹介します。
自分に合うシャンプーの傾向をチェックして、無理なく続けられるケアを見つけましょう。
自宅ケアを重視する人におすすめ → サロンシャンプー
髪のダメージやパサつきが気になる人、サロン帰りのような手触りをキープしたい人にはサロンシャンプーがぴったりです。
美容室専売のシャンプーは成分が濃密で、髪と頭皮の状態に合わせたケアができるのが最大の魅力。
毎日使うことで徐々に髪の内部が整い、ツヤやまとまりがアップしていくのを実感できます。
「市販のシャンプーでは物足りない」「髪質改善を目指したい」という人におすすめの選択肢です。
少し値は張りますが、トリートメントを減らせるほどの満足度が得られるでしょう。
コスパ重視&家族で使いたい人におすすめ → 市販シャンプー
コスパを重視したい人や、家族みんなで同じシャンプーを使いたい人には市販シャンプーが最適です。
ドラッグストアやスーパーなど、どこでも手に入りやすく、詰め替え用も豊富なので続けやすさが魅力。
最近の市販シャンプーは品質も向上しており、保湿成分やノンシリコンタイプなど種類も多彩です。
「とりあえず安定して使えるものが欲しい」「コスパも香りもバランス重視」という方には十分満足できる仕上がりです。
無理なく続けたい派におすすめの、日常使いにぴったりな選択です。
香りや気分で楽しみたい人 → 両方使い分け
香りや気分でシャンプーを変えたい人は、サロンシャンプーと市販シャンプーを上手に使い分けましょう。
「今日はしっかりケアしたい」ときはサロンシャンプー、「気分を変えたい」「香りを楽しみたい」ときは市販シャンプーを選ぶのも◎。
シーンや季節に合わせて使い分けることで、髪だけでなく気持ちもリフレッシュできます。
また、週末だけサロンシャンプーを取り入れるなど、無理のないケア習慣にするのもおすすめです。
気分やライフスタイルに合わせて選ぶことで、毎日のシャンプータイムがより楽しくなります
市販でも買える?サロンシャンプーの売ってる場所

以前は「サロンシャンプー=美容室でしか買えない」という印象が強かったですが、最近では「ドラッグストアでも見かけるようになった!」とSNSでも話題になっています。
実際、店舗でサロン専売品を購入できるようになったことが、“手に取りやすくなった”という好印象につながっているようです。
- 「ウエルシアやスギ薬局ではサロン専売シャンプーの売り場が広く、種類も豊富」
- 「マツキヨやダイコクでもナプラやミルボンを普通に見かけるようになった」
- 「コクミンは特にヘアケア商品が充実していて、サロン専売品のラインナップが多い」
こうした口コミからも、“サロン品質を市販で買える時代になった”ことがわかります。
ただし「ロックオイル」のようなマニアックなサロン専売品はまだドラッグストアでは見かけません。
Amazonや楽天などのネット通販ならサロン専売品も多く取扱があります。
定番人気ブランドは身近で手に入るようになった一方、最新ラインやレア製品はやはりサロンや公式通販が確実です。
実際に使った体験談
筆者自身も以前は市販シャンプーを中心に使っていましたが、ブリーチを重ねた髪のパサつきや広がりが気になるようになり、サロンシャンプーに切り替えました。
最初は価格にためらいがあったものの、実際に使ってみると少量で十分泡立ち、指通りが格段に改善。乾かした後のまとまりやツヤ感に驚きました。
今では「毎日市販シャンプー+週末はサロンシャンプー」と使い分けるスタイルが定着し、コストも抑えつつ髪の状態をキープできています。
まとめ
サロンシャンプーは、髪の内部から補修・保湿する“本格ケア派”。
市販シャンプーは、コスパや香りのバリエーション、手軽さを重視した“デイリー派”。
どちらにも魅力があり、「どっちが優れている」というよりも、自分の髪の状態・予算・ケアの目的に合わせて選ぶことが大切です。
たとえば、ダメージや乾燥が気になる時期はサロンシャンプー、日常使いでは市販の軽めタイプに切り替えるなど、シーンによって使い分けるのもおすすめ。
大事なのは「何を使うか」よりも、「どう使い続けるか」。
自分の髪と向き合って、日々のケアを少し丁寧にするだけでも、髪の印象は驚くほど変わります。
今日からできる“あなたらしいヘアケア習慣”を見つけていきましょう。